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2018.04.03 Tuesday

恐るべし、古本屋のおばば

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初めて見かけた
小さな古本屋。
冷やかしにふらりと入って
本棚を物色していると、
良寛さんの詩集が目に止まった。
古く色あせた一冊だ。
中をパラパラめくって、

古本独自の匂いを嗅ぐ。
うん、これだと決めて
レジに向かい本を差し出す。
老婆が、鼻の上の老眼鏡を
指でひょいとずらして、
上目遣いでこう言った。

「あら、偶然ねぇ、、、

つい今しがた、若い女性がね、
この本をずっとずっと、
長いこと立ち読みしていたのよ。
とってもキレイな人。ふふふ、、、」

そう言うと

「はい、1400円」
とぶっきらぼうに手を差し出した。
「ほう、それは偶然ですね」
俺は興味なさそうに返事をし、
千円札と小銭を手渡す。
しかし、本当は、
「ぬぬぬ〜、き、き、気になるじゃんそれ〜」
と頭の中は、まだ見ぬその女の妄想で
いっぱいだったのである。
良寛さんが好きな若い女性?しかもこんな

古本屋に入ってくるキレイな人?

なぬなぬ〜。
俺は絶え間なく押し寄せる

妄想の波に飲み込まれながらも、
冷静を装い、老婆がいるレジから

入り口まで、積み上げた雑誌を

崩さないように注意深く歩いた。
そしてなんとか入り口までたどり着き
まさに扉を開けるその瞬間、俺の背中に
老婆が、とどめのひと声をかけてきた。
「ちょっとあなた、言い忘れたんだけど、
さっき話した女性、こんなこと言ったら
なんなんだけど、よく来るお客さんなのよ、

つまり常連さんなのよ、、、」
なんだって?

俺は本能的に老婆に振り向き、

心の中で大声で叫んでいた。

「あ、あ、明日も来まっす!!!!!!!!」
その瞬間だ、しまった!
積み上げていた本に膝が接触し、
何冊かの本が崩れ落ちてきた。
目に飛び込んできたのは、

こちらをあざ笑うように

足元で横たわる

一冊の汚れたビジネス書。

タイトルにはこうある。

「リピート顧客を倍増させる 7つの方法」
帯にはこうも書かれていた。
「また来たい!! と思ってもらうために」
 

二度と来るかババァ!
(写真はイメージです)

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